だだっ広~い岩手県。
岩手で生まれ育っていても、「行ってみたいなー」という憧れの土地ってまだまだあるんです。
それは五十数年岩手に住んでいる叔母達ですらもそうで、今回行ってきた遠野にも行ったことがなかったとのこと。
遠野はドラマや映画のおかげで今が旬でちょうどいいし、岩手県人だったら一度は遠野を見とかないとね、ということで、叔母と姪っ子(その子供も)そしてばあちゃんと、“女だらけの遠野旅”行ってきました!
まず私達の住んでいる一関市からだと遠野へ行くためのルート選びに難儀します。
ルートは、北上(107号)経由、江刺(種山高原)経由、住田経由といろいろあるにはあるんですが、どこを行っても“近い”ということはなく、山越えは必至なのでこれが遠野に行きにくくしている理由でもあります。
今回選んだルートは住田経由。
道路標識がちょっと不親切で初めて通る人には道路標識だけを頼りにしていくと危険な感じではありますが、このルートは景色もなかなか良く道路も良く走りやすいので疲れずドライブできます。
今はちょうど鮎釣りのシーズンで、キレイな気仙川にはたくさんの鮎釣りに興じるおじさま達がいました。
遠野へは約2時間ほどで着きます。というか、2時間もかかる。
国道283号線をそのまま走っていくと、遠野といえども郊外型の大きな店が道路沿いに建ち並んでいて、少々びっくり。数年前はこんなに賑やかな感じではなかったと思ったけど。
なんだか都会化していて、遠野らしくないなあと少し心配したりして。
でも、そこはやっぱり昔話の里、遠野。
駅前周辺を離れれば、ちゃーんと昔話の雰囲気そのままの景色がしっかりと残ってます。
カッパ淵へ向かう道を走っていると見慣れたお店の建物群から、がらっと田園と農家の家々が広がる懐かしい風景になってきてそのギャップがおもしろい。
これは、伝承園の駐車場にいたカッパ。
いろんなところにカッパがいます。
カッパ淵に行くまでは少々歩きます(5分ほど)。
県人のわたし達には見慣れた景色も、都会の人たちには新鮮な景色なのかも。あちこちで足を留めながらこれは何々花だとか、これは何を作ってるのだろうだとか話していました。
道の途中にある野菜の直売所。
これも道の途中にあるもの。
キリンビールに使われる「ホップ」が栽培されているところ。
でも、今年はもう収穫してしまいました。
このようにホップはここだけではなく、遠野のあちこちでたくさん作られています。
岩手県内では野生のホップも見られます。
いろんなものを目にして散歩を楽しむように歩いていると、お寺が見えてきます。
ここのお寺には「カッパこま犬」なんてのもいるんですよ。
カッパ淵は2回目だけど、1回目のときはカッパこま犬がいるって知らなかったもんな。
「あーこれかなー!?」と思って撮ったものは頭に角が。
これではありませんでした。
こっちです。
ほら、頭がちゃんとお皿になってる。
このほかにも、賽銭箱の横に対の木彫りのカッパがいたりと、ユニークなお寺です。
お寺の敷地内を通っていくと、いよいよカッパ淵です。
カッパ淵の入り口である橋。
カッパにお出迎えされます。
いい雰囲気でしょう。
橋からみたカッパ淵。
前回は大雨後で水が濁っていたけれど、今回はキレイで、カッパ淵の雰囲気がいっそう出ている。
陶器のカッパ。
雰囲気によくマッチしてます。
ここの祠に赤い布でおっぱいの形をつくって納めるとよくお乳が出るのだそうな。
このカッパをなでるとお乳が出るなんていわれもあるそう。
あの映画面白そうだよねえ(すいません、観にいってません)。
(2009.1追記)
後日観ました。
その感想は
コチラ。
ほんとに静かなところです。
何時間でも佇んでいられるような、落ち着く場所。
あまり人がいない時に行くのが狙い目ですが(夕方が雰囲気が出ていいのだそうです)、この日は団体客が一気に訪れ、すごい賑わいでした。